関谷に向かう時は高原山にガスがかかっていて雰囲気悪し。「本当にこんな日に藪尾根を歩くのか?」と思いながら箒川に沿って塩原温泉に向かうと、なんと青空が広がってきた。これで俄然ヤル気が出、予定通り元湯林道へ向かい前回と同様にゲート前に車を停めた。
車のドアを開けると、全山が蝉時雨に包まれていた。聞いたことの無いパターンの鳴声である。ヒグラシ(ケケケケケケケケ・・・・・)とツクツクホーシ(ツクツクホーシ、ツクツクホーシ、・・・・、ジーッ)を組合わせたような音で、ケケケケケケケケケケケケジーッというパターンである。正体は透明な羽を持つ小さなセミで枝の先の方にくっついていてよく見えない。エゾハルゼミであることは間違いなさそうであるが、まだ気温が上昇していない時間帯だからなのか、福島の故郷で聞く鳴き声(ミョーケー)とは違うパターンのように聞こえる。