岩崎から古賀志山周遊その2(2006年12月)

年月日:    2006.12.23

行程: 岩崎林道入り口(09:07)〜プレハブ小屋(09:22)〜432.7mピーク(09:40)〜赤岩山西側の展望岩(10:00-10:08)〜赤岩山山頂(10:13)〜546mピーク(10:36)〜神社跡(10:57)〜559mピーク(11:30)〜西登山道の岩場立ち寄り〜550m級ピーク手前の鞍部から降下開始(11:50)〜林道の駐車場(12:11)〜車に帰着(12:39)

この週末は会津で降雪が予報されているので、行き場は県央・県南に限定される。遠出する気になれないので近場にしようと思うのだが候補が定まらぬ。地図を準備するのも面倒くさい。以前ダウンロードして使用した地図を広げてみて、今年2度目の古賀志山歩きに決定。前回は取り付きがよく判らずになりゆきで右回り周回したのであるが、今回は本来やってみたかった左回り。赤岩山〜古賀志山の岩稜を反対から歩くとどんな感じであるのか楽しみ。

岩崎林道の入り口(宇都宮市と日光市の境界付近)に停車。未舗装林道の入り口は狭く、軽トラックがやっと入れる程度。途中から藪っぽいが、左に新栃木線の送電線鉄塔を見る辺りでは車の轍があるので、反対側から車が入ってくるらしい。この谷は全て植林地帯で、道が入り組んでいるので迷路みたいだ。程なく十字路に着く。本線と思しき道は左(北西)に向かう。北西側にある林道に接続しているらしい。今年2月に逆周りした時の記憶に基づき、ここから適当に右側(東側)のまばらに伐採された茨藪の植林地の中の作業道を進む。登山道の案内は一切無い。適当に最寄の高みを目指すと、植林時に使用したと思われるプレハブ小屋に着く。

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古いプレハブ小屋  09:22


前回逆周りした時は気づかなかったが、尾根上に踏み跡は明瞭で、知る人ぞ知るコースらしい。急勾配の岩場に達すると植林地を抜け明るくなり眺めもよくなる。危険はさほど感じないものの、このコースを最初に開拓した人は物好きの類だな。本日の清澄度はいま一つで432.7mピークから見る日光の眺めも冴えない。日向ぼっこしながら岩稜歩きを楽しむこととしよう。気温が低く風がほとんど無いので岩稜歩きには最高の日和だ。

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432.7mピーク  09:40


432.7mピークから鞍部に下って登り返すには北側の急斜面を通るのだが、左回りだと登りになるので危険を感じない。赤岩山に向けて植林された稜線を辿っていくと南側にピョコンと飛び出た岩場が見えるので立ち寄ってみた。北側から上がれる。空気が澄んでいないのが惜しまれるが、二股山、笹目倉山、鶏鳴山、夕日岳等の西側の眺望がよろしい。

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赤岩山西側の展望岩  10:04
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展望岩からの眺め  09:46


今年2月にはあった赤岩山山頂のパラグライダー離陸場が撤去されていた。本日、宇都宮今市線を進む際、赤岩山の山頂の下方に新たなパラグライダー離陸場が設けられているのを見たので、何らかの理由で下方に移動したらしい。

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赤岩山のパラグライダー離陸場跡  10:15


赤岩山を下り鞍部から小ピークに上がって小休憩。小ピークから546mピークに向かうには切り立った岩の間をよじ登るのだが、フリークライミングの感覚でロープ・鎖は不要。ここも左回りの方が楽。546mピークの東西どちらだったか記憶が曖昧だが、木の根を掴んで北側急勾配を下る場所がちょっとだけ嫌らしい。

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546mピーク近くの崖から見る北尾根  10:32
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546mピークから見る赤岩山  10:36
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546mピークから見る御岳方面  10:37


546mピークまでは誰にも遇わずいつもの静かな山歩き。しばしここで日向ぼっこしながら休憩。御岳には人の姿が見える。熊避け鈴鳴らしながらこちらに向かってくる人の姿も見える。古賀志山で鈴鳴らしても意味ないのだが、癖になっているんだろうな。最初に遇ったのは女性の単独行者、次におっちゃん。御岳はおやじ連中が陣取っていて雰囲気悪し。この先の区間は人が多いので東稜には行かず、大勢の登山者が休憩している富士見峠も一気にパス。

富士見峠の北側にある540mピークでまだ歩いたことのない中尾根の様子を観察。意外にもたくさんの登山客の姿が見える。ポピュラーなコースに飽きたリピーターが歩いているようだ。一旦559mピークに立ち寄ってから古賀志山に向かう人が多いと思われる。

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中尾根  11:05


ラジカセ(ガンガン音を出していたからたぶんウォークマンやi-Podの類ではない。)を鳴らしながら歩いてくるおっちゃんが2名いたのには呆れた。片方は演歌、もう一方はポピュラーである。まるで喜連川のお丸山公園の花見の雰囲気だ。おでんの匂いが漂ってくるような気がする。中尾根の分岐点にも休憩中のパーティがいた。山の楽しみ方は人それぞれで自由なのだが、独り静かに歩きたい嗜好の持ち主としてはこの辺りの雰囲気は好きになれない。

559mピークに立ち寄らず、ロープに掴まって西側の岩場に上がる。ここから岩稜を谷に向けて下るつもりだったのだが、下方では初心者向けに懸垂下降の訓練をしていたので日陰で休憩。休憩中に数名のパーティが追い抜いていった。会話から察するに初めてではないらしい。急に興味が失せたので、予定変更。時間はたっぷりあるから鞍掛山まで往復しようか。北尾根縦走路に復帰し岩場を巻く。次の岩場を巻く場所でおじさんに道を教えられ、急にヤル気喪失。

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北尾根縦走路の540m級ピーク  11:35


縦走を中止して鞍部から植林地帯を西側に下る。すぐに茨がまばらに生える作業道に降り立ち、あとは快調に林道歩き。左側から下ってくる林道と合流すると間もなく駐車場に達する。マイナーな場所だが、宇都宮ナンバーが5台停めてあった。

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岩崎側の駐車地   12:11


林道をさらに下ると新栃木線236号鉄塔への分岐がある。この分岐に入り、鉄塔近くでさらに右側の分岐(岩崎林道)に進んで順調に帰着。

帰りに古賀志山の全景写真を撮影しようと思って宇都宮今市線を行ったり来たり。ようやくよさげな農道に進入して車を停めてみたところ、『古賀志山のビューポイント』と書かれた立て札があった。車を停める場所が無いから必然的に皆ここで撮影する訳ね。

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古賀志山〜赤岩山(左端)  12:43


山野・史跡探訪の備忘録