天狗鳥屋(2006年12月)

年月日:    2006.12.23

古賀志山の周遊が予想より短時間で済んでしまったので、もう一つ行けそう。地図がないのでお手軽に歩けそうな天狗鳥屋でも行ってみるか。昨年11月の陽だまりハイクで歩き残しているので良い機会である。宇都宮市森林公園の駐車場に車を停めた。

天狗鳥屋はすぐ近くのはずだが、近づきすぎて姿が見えず、どちらに行けばよいのかさっぱり見当がつかない。とりあえず、すぐ近くの長倉入林道に入った。

この林道は舗装されていて全長3kmとのこと。谷の奥に向かっている。適当に高みに向かえば山頂に着くと思っていたので、左岸の植林地を登って尾根上に出てみた。反対側には鶴C.C.が見える。誰が辿るのか不明だが、尾根上には明瞭な踏み跡が続いており、鶴C.C.の境界杭がある。最も高い場所(標高360m級のピーク)には山名板の類無し。近くに高いピークは見当たらず、北側に鞍掛山、西側に古賀志山があるのが伺えるのみ。明瞭な踏み跡をさらに追うと舗装林道の峠に着いた。

さきほど歩いた林道の続きに出たと思って林道を歩いて戻ることにしたのであるが、どうも雰囲気が違う。一つ隣の、赤川ダム奥に延びる林道であるらしい。進行方向に天狗鳥屋らしき顕著なピーク見っけ♪。

天狗鳥屋は急勾配で舗装林道から直登するのは困難そう。東屋のある場所で左岸の植林地の作業道に入り、適当に主尾根を目指す。どうやら天狗鳥屋は主尾根から飛び出した瘤みたいな存在らしい。主尾根には踏み跡が明瞭であり、天狗鳥屋への連絡尾根には遊歩道然とした明瞭な踏み跡が分岐している。落ち葉を踏みしめてジグザグの踏み跡を歩いて楽に山頂着。落葉樹に覆われて眺めは良くないが明るい雰囲気が良い。少し西側に行くと岩場があって、樹木越しに古賀志山中尾根が見える。

画像
天狗鳥屋山頂  13:46


踏み跡が南側に続いており、アカマツ越しに赤川ダムを見下ろす場所にはベンチが2つ設置されている。公園として整備されているとは知らなかった。そのまま赤川ダムに向けて下っても良いのだが、主尾根の明瞭な踏み跡が気になるので分岐に戻り、主尾根を辿って戻ることにする。

画像
赤川ダム横のトリムコースに向けて下る遊歩道  14:15


下る途中で見た道標によると、天狗鳥屋山には「コブシ岩展望台」なる場所があるらしい。

遊歩道は子供向けのトリムコースに連絡している。トリムコースなのに子供の姿は皆無。中高年者を2名見かけただけ。そういえば今日古賀志山を歩いていたのは全て中高年者だった。少子高齢化による日本の末路を暗示しているかのようだ(山歩きと全然関係ないけど、「美しき国」なんて宗教がかったスローガンなどどうでも良いから、政治家にはどうしたら出生率が上がるのか真剣に考えてもらいたいもんだ。)。トリムコースは最終的に赤川ダム沿いの舗装道路に出る。

駐車場から真っ直ぐ向かっていれば、あっけなく山頂に着いてしまい何の感慨もなかったかもしれない。地図無し・予備知識ゼロで久しぶりに低山の迷走を楽しめた。

山野・史跡探訪の備忘録