年月日: 2007年1月28日(日)
行程: 林道黒沢線の土上平放牧場側入口(09:40)〜土上平放牧場〜釈迦ヶ岳林道・西平岳登山口(10:41)〜釈迦ヶ岳林道終点(10:54)〜前山山頂(11:49)〜前山北西端(12:02)〜往路を下山〜車に帰着(13:41)
土曜日は好天だったらしいが、二日酔いにつき終日静養し、一歩も外に出ず。日曜も天気が良いのでいつものように日が高くなってからスロースタート。特に行きたいところは無いので、久しぶりに高原山の積雪具合でもチェックしに行くか。今年は暖冬で積雪が少ないと言うが、高原山南面の土上平放牧場には部分的に雪が残っているようなので、山の上は例年とたいして変わらないのかもしれない。今回は土上平放牧場を突っ切って前山まで登ってみよう。
土上平放牧場は部外者立入禁止なのだが、冬季は放牧しておらず無人。積雪時は関係者だけが入り込んでスノーモービルで遊んだりしているらしい。以前は入口手前で方向転換できたのだが、今は根性悪いことに有刺鉄線が張られていて車を停められない。しかたがないので林道・黒沢線の入口に車を置いた。
遠めには簡単に通り抜けられそうに思えるのだが、栃木県で最も広大な放牧場であり、高度差300m、直線距離で2kmもある。いつも使用している尚仁沢登山道のほうがはるかに楽である。放牧場内部は有刺鉄線で仕切られていて、道路以外は簡単には移動できない。但し、広範囲に真新しいシカの糞が認められるので、どこかに穴があるのだろう。仕切りに残る樹木の様子から、放牧場になる前は広大なイヌブナ・ミズナラ原生林であったと考えられる。
積雪した釈迦ヶ岳林道には車の轍有り。今年は雪が少なく、ここまでハンターが入り込んでいるようだ。
西平岳登山口から先は法面崩落により通行止め。黒沢橋の手前では大きな岩が道路を塞いでいる。黒沢橋と終点の間でも大規模に地滑りが発生。ひどい荒れ様だ。
雪の上の足跡は登山道ではなく守子分岐方面に続いていたので、足跡の主のほとんどはハンターらしい。本日の足跡ではないので安心である。
登山道には数日前のものと思われる一名分の下りの足跡があった。黒沢左岸尾根は南を向いており、尾根上の登山道は雪の無い西側と積雪している東側の際を縫うように登っていく。登山道は中間部で東に大きく斜面を横切り、再び山頂に向けて急登する。いつもながら前山の登りはきつい。前山に登ってしまえば釈迦ヶ岳の半分以上登ったようなものである。
前山は積雪30〜50cm。足跡の主は守子分岐方面から登り釈迦ヶ岳には行かずに林道終点に向けて下ったらしい。北西端にツボ足歩行して釈迦ヶ岳を遥拝。
スタート時は快晴であったのに急速に曇り雪も舞い出した。かんじきを持ってはいるが、先に進む気にはなれないので引き返す。前山直下の笹原で短い昼食としたのだが、運良くこのときだけ雲間から太陽が覗き快適。本日はスパイク長靴を選択したのが正解だったようで、順調に帰り着いた。