2007年初釣行(2007年3月)

年月日:    2007年3月3日(土)

この週末は穏やかに晴れるとの予報であった。今年は積雪が少なく残雪歩きの期間が例年より短くなるのは確実であるため、ちょっと早めに山中一泊で雪山歩きをするつもりであった。しかし、 目覚まし掛け忘れたこともあって起きたのが6時。いきなり出遅れて当初の計画はボツ。平日の疲れがとれないので、どうしても早出はできない。

さて、空は明るいものの曇っているので、山歩きよりも釣り日和と見た。今年初の渓流釣りに行って、ついでに山の雪の状態をチェックしてくることにしよう。

行く先は例年通り、那珂川の寒井地区。解禁間もなくであり天気も良いので、当然先客様有り。この地区にしては珍しいことにルアーマンも2名いた。水量がしょぼいのでルアーマンはトロ場専門。餌釣りの自分は浅瀬の筋しか狙わないので競合しない。一番ポイントは餌釣り客が朝から一通り竿を出しているはずなのであまり期待できない。もっと暖かくなって水温が上がった時のポイントに餌を流してみると来た!ヒレピンでまあまあのサイズ。ありがとさん。ボーズ免れたので後は余裕。

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2007年初ヤマメ  09:30


これぞというポイントが見つからないまま釣り下っていくと、水深はいまひとつながら渓流魚の好みそうな瀬があった。流してみるといきなり根掛かり、と思ったらガンガンと頭を振ったので大きな魚を掛けたことを知る。竿の曲がりを楽しみたくて硬中硬の竿を使用しているのだが、このしなり方がすごい。あまり引くとガンガンと下流に引っ張るので、竿をためて持久戦開始。上流に引き上げようとしてもビクともしないし、抜き上げるなんてことも不可能。流れに対して横方向には比較的すんなりとついてくるが、浅瀬に誘導しようとすると一気にギューンと元の位置に戻ってしまう。こんな強い引きは体験したことがない。でかいニゴイ並みだ。かつて尺ヤマメを釣ったときもこれほどのファイトはなかった。近くまで引き寄せた魚が反転するときに見せた姿は確かに尺オーバー。40cm近くある。「困った。0.3号の仕掛けでは持たないだろうな。」と思い始めた矢先に下流にギューンと走られ、糸がプツン。針のチモトで切れてしまった。大物がいると判っていれば0.4号にしたものを、残念。でも2年分に相当する位の引きを堪能できたので、初釣行としては満足。

午後になって青空が広がってきたので、那珂川源流地帯に積雪量のチェックに向かう。道路脇も山肌にも雪はほとんど見られない。一方、深山湖ダムサイトから見た大倉山は例年通り雪で真っ白でまだ雪崩は発生していない。ただ、直下の禿げが剥き出しなので、積雪量は多くないのであろう。

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深山ダムサイトから見る大倉山  15:23


深山湖沿いの道路はTEPCOの展示館の先でバリケードで行き止まり。その先の発電所まで東京電力の関係者は車で入り込んでいるようだ。バリケード横の広場には水戸ナンバーと足立ナンバーの車有り。おそらく渓流釣り客であろう。ここから三斗小屋方面にむけて歩いてみた。道路上に雪が出てくるのは大川林道と分かれてから。道路が雪で埋まっているのだから、昨年4月中旬よりはまだ雪が多いということか。

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林道の積雪(湯川橋手前)  14:18


御沢合流点以遠で竿を出してみたかったのであるが、時間も無いしチシマザサがすくっと立ち上がっているので、あきらめて湯川橋で引き返した。この調子で雪解けが進めば、栃木県の藪尾根の残雪歩きは3月一杯で終わりだろう。雪が締まっていないので快適な残雪歩きは期待できそうにない。

山野・史跡探訪の備忘録