省エネハイク(さくら市氏家−羽黒山)その2(2008年1月)

年月日: 2008.01.14(月)

目的: 省エネハイク

行程: さくら市氏家の自宅発(10:00)〜押上の交差点(10:41)〜鬼怒川の土手(11:20)〜鬼怒川・上平橋(12:46)〜西鬼怒川・おみや橋(13:04)〜ゆず園(13:17)〜羽黒山・密嶽神社(13:53)〜羽黒山三角点(14:02)〜羽黒山神社(14:08)〜田原街道・羽黒山梵天歩道入口(14:35)〜鬼怒川・氏家大橋(15:42)〜自宅に帰着(16:30)

前日夜に地図を眺めたものの積雪した山に行く気にはなれず、3連休最終日も朝寝坊。本日は風が無くひんやりとして散歩日和である。腰の具合もよくなってきたので体を動かしたい。本日は車を使わず氏家の自宅から羽黒山まで省エネハイクに再挑戦することにした。舗装路歩きの区間が長いので今回はジョギングシューズを履いていく。

高原山  11:29


午前中は土上平放牧場が積雪で真っ白に見えた。

まっすぐに鬼怒川土手に行きたいところだが、そのように都合の良い道路はない。遠回りするように田んぼが並んでいるので、適当に畦を歩いて近道。土手上の道路は舗装されているので、足裏への負担を軽減するために土手内側の一段下の枯れ草に覆われた平面を歩く。

鬼怒川と奥日光の山々


鬼怒川河川敷ではいたるところで大型重機を入れて土砂をほじくり返していた。台風9号で洗掘されたため連日緊急的に瀬替え作業を行っているのだという。毎年繰り返される税金の無駄遣いである。

東北自動車道を過ぎてしばらく上流側に進むと、土手内側に一反程度の畑があり、その先のみずぼらしい竹林の縁には「無断で入ると3万円です。」と書かれた板が何枚も立っている。鬼怒川河川敷に私有地があるのだろうか。それにしても誰がこんな竹林狙うんだよ。もう少し手入れしろっちゅうの。土手の外側にも不思議なものがある。昔の取水堰建設の記念碑の近くに川で航行不可能なはずの長いスケグを持つプレジャーボートが台に載せて放置してあるのだ。

目障りな竹林を過ぎると鬼怒川本来の眺めが楽しめる。ヨシ原の向こうに羽黒山が間近に見える。土手に腰を下ろして昼食休憩。

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羽黒山 12:12


土手にはロゼット状のカラシナがびっしり。きれいな葉を摘まんで食べてみると辛い(夕食時に食べようと幾らか持ち帰り、さっと湯がいて食べてみたら辛さが抜けて苦味しか感じなかった。)。

カラシナ


ようやく上平橋を渡って鬼怒川右岸へ。

上平橋  12:46
右岸側  12:53


県道63号線の新旧の分岐点で西に向かい、西鬼怒川のおみや橋を渡って宮山田町に入る。

西鬼怒川・おみや橋  13:04
西鬼怒川は昔作られた大きな水路で、まっすぐで抵抗が少ないために水がゴンゴン流れている。


宮山田町は北・北西方向を低い山が囲んでいるため冷たい風があたりそうに無い。暖かい場所らしく、ゆず園がある。

ゆず園周辺案内図
ゆず園  13:17


集落を抜けてロイヤルC.C.への入口を過ぎた辺りから羽黒山麓のスギ植林の斜面を登って車道へ近道。車道を横切ってさらに直登。上に行くと斜度45度程度だが、土壌が深く藪が無いので歩き易い。てっきり電波中継施設に抜け出ると思っていたのであるが、上方に見える建物は社の類だ。方角的に羽黒山神社に登りつめるはずはないので、自分にとって未知の神社があるらしい。

着いた場所は密嶽神社。通称「隠居羽黒山」だそうで、元亨2年(1322年)の創建。内部に納められている本殿には立派な彫刻が施されている。西側に下っていく道型は西側からの参拝者が使用していた参道の名残と思われる。

密嶽神社  13:56
密嶽神社由緒


羽黒山は細長い形をしており、北端に密嶽神社、南端に羽黒山神社が在り、その間に電波の中継塔が建設省羽黒山無線中継所、NHK羽黒山FM放送所、下野新聞社羽黒山中継局の順に並ぶ。山頂部に避雷針が多く立つため、雷雨時には落雷が集中する場所でもある。あのエネルギーを上手いこと活用できないものかな。

NHKの施設の近くで道脇に栃木の山紀行の山名板があった。羽黒山の三角点を見たことがない。来たついでに見てみようと思い山名板の近くを探してみたが見つからない。それもそのはず。足元にあった。路面の一部になってしまっているのである。三角点近くは東西の眺めが良く、富士見台と呼ばれているらしい。

羽黒山三角点


羽黒山神社は多くの参詣客で賑わっていた。昨年11月の梵天祭りで奉納された梵天がカラフルだ。

羽黒山神社  14:08
参道の石段


羽黒山梵天祭り|宇都宮市公式Webサイト

正式な参道は茶屋「羽黒山荘」付近の駐車場から階段を登って詣でるようになっているため、ご老人の中には下りを案じて数段登ってやめてしまう人もいる。階段の左手の舗装道路が緩い勾配で山を巻くようにして神社の裏手に続いているので、この案内があればもっと多くのご老人が参拝できるのではないか。

羽黒山荘でんがく茶屋からカラッソ坂を下り、車道を横切って羽黒山梵天歩道を下った。

カラッソ坂の説明
羽黒山梵天歩道の説明


新雪の踏まれ具合から、麓から登る人が少なくないことが判る。石畳になっているので、足腰の丈夫な人でないときつい。

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石畳の羽黒山梵天歩道


乗用車が一台入り込んできて石畳の急坂でギブアップして戻っていった。車で入り込める雰囲気の入口ではないはずなのだが。

参道入口  14:36


終日良い天気で、高原山の土上平放牧場の雪もだいぶ融けてしまったようだ。

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氏家大橋から


で足のつけねに疲れを感じるものの、ジョギングシューズを履いたことで足裏の負担を減らすことができ歩みは順調。肉刺ができる前に自宅着。

山野・史跡探訪の備忘録