釈迦ヶ岳(2009年5月)

年月日: 2009年5月30日(土)

林道守子線の峠〜釈迦ヶ岳山頂(往復)

今年になってメタボ対策で山歩きを始めた元同僚から山歩きのお誘いを受けた。6月に入るとアユ釣り優先で山歩きのモチベーションがガクッと下がるので、今週末が今年前半最後の山歩きの機会となるかもしれない。せっかくいただいたありがたいお誘いなので、天気予報が冴えなくてもトライすることにした。曇り時々雨・降水確率50%の予報であったが、天気図の推移を見る限り荒れることはなさそう。良い方に転べば直射日光を浴びない絶好の登山日和になる可能性がある。

適度な運動になって且つ快適・安全な場所として、自身の定番コースを選択。この時期に登ったことがないので、木々の開花状況を見るのも楽しみ。朝6時に尚仁沢湧水の遊歩道前の駐車場で待ち合わせ。自身の天気の予想はアタリ。山頂には雲がかかっているものの、総じて空は明るく、部分的に青空も見える。彼は早出をして既にたっぷり尚仁沢の湧水を汲んできたとのこと。相変わらずマメで行動が早い人だ。

自分の車で登山道入り口まで上がった。昨年ヒノキ林を分断して設けた広葉樹ベルト地帯に植えられた苗木の樹種を確認。ブナ、カエデ、シデなどのこの地域にある様々な広葉樹を適度に混合して植えてあることが判った。20年後、30年後どうなるだろう。その頃元気だったら来てみたい。

アブのいないこの時期のイヌブナ原生林は素敵だ。朝方は時折キツツキのハンマリング音が響く。近年は整備(笹刈り・倒木の除去)されるようになってとても歩きやすい。

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前山で合流する釈迦ヶ岳林道終点から登ってくる道は最近あまり踏まれていないようだ。釈迦ヶ岳林道の黒沢〜終点の区間が荒れるがままになっているのかもしれない。我々が辿ってきた道はアクセスが不便なので元々利用する人が少ない。よって、前山以降も土壌が剥き出しの場所がほとんどなく、理想的な登山道の状態である。

前山から先は大木こそ少ないがシロヤシオの木が多く満開。ウグイスのさえずりとシロヤシオを鑑賞しながら順調に進行。


標高1,600m付近はまだ蕾状態。


あと1週間は楽しめそうだ。サラサドウダンは花が膨らみつつあるところで、2週間後が見ごろであろう。

山頂まで雨に降られることはなかった。この日登ったのは我々2人だけだったかもしれない。山頂にはガスがかかって眺望は得られなかったものの、風が弱く適温で居心地は悪くない。

軽食休憩後に雨が降り出したので、合羽を着込んで下山。200mほど下ると明るくなって再び快適な歩き。最後はエゾハルゼミの大合唱につつまれて11時半頃に帰着。天気がもって友人にも喜んでもらえて良かった。

下山後、江戸期の尾頭道に関する謎解きのため上三依に赴き、下塩原・矢板線で戻る途中で大間々のレンゲツツジを鑑賞。


山野・史跡探訪の備忘録