天栄村・二岐山(2009年11月)

年月日: 2009年11月22日(日)

行程: 二岐山・北側登山口出発(09:33)〜女岳山頂(10:56)〜男岳山頂(11:18-11:33)〜登山口へ下山(12:38)

今年は自宅のカリンの出来が良く、我が家のかりん酒に使用した分の3倍も余っている。余りを福島の実家に持っていくついでにどこかで遊んでいくことにした。21日(土)は県北の山々は雪雲の下。日曜日は栃木や福島の中通り地方は曇りの予報だが、会津は天気良さそう。よって、土曜日にタイヤ交換を済ませて日曜日の朝に出発。最初は大戸岳に登ろうと考えたのだが、登山口のことを調べるのが面倒くさくなって止めた。お気楽に登りたいので美しい容姿をした山が良い。近場ならば二岐山がよかろう。常々美しい山であるなと思ってはいたが、この山に関して知っていたのは、那須火山群の中で北端に位置し最も古い時代に活動した山であるという程度。登山に関する知識はゼロ。地形図を見ると北と南に登山道があるらしい。北側に風力発電所に向かう車道があって、この車道が利用できれば車道と登山道が交差する場所まで楽できそう。これだけ頭に入れて出発。

二岐山は白河からも見える。県道37号(白河羽鳥レイクライン)で国道118号に抜けて少し下った天栄村大平地区から見る二岐山の姿が美しい。予想通り会津側は無風快晴である

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湯本を過ぎてから二俣川沿いに南下して、天栄風力発電所へ向かう広い未舗装林道に進入。関係者以外立ち入り禁止と書いてあったが林道のゲートは常時開いているようで、危険箇所も無い。登山道入り口も簡単に見つかった。

登山道に入ってすぐに二岐明神の鳥居がある。地形図上の破線路は遠く離れた下郷町から向かってくるように見えるし(現存するのかどうか未確認。) 、二岐山西側に男女川なる川が流れているので、二岐明神を祀るのは下郷町の住民なのかもしれない。


勾配が緩いうちは新雪をうっすらと被っているだけで快適に進めた。歩く人は多くはないようで道は荒れていない。女岳坂辺りのブナ林が見事である。


徐々に勾配がきつくなり、段差が大きい場所ではロープに頼ることになる。中腹から地獄坂を抜けるまで延々とロープが張ってあるのでとても親切。

地獄坂を抜けると祠があり、北側の眺めが良い。


女岳山頂は展望が全く無い。


新雪の深さは吹き溜まりでもせいぜい10cm程度で歩くのに特に支障はなかった。山頂付近は最近刈り払いしたような跡はなく、雪を被ったイヌツゲ等が登山道に倒れ込む。

鞍部に下る前に男岳を確認。予想していたより遠くに見える。

男岳


鞍部付近の雪を被ったチシマザサが厄介だった。ズボンがぐしょぐしょになったが、無風なのでつらくはない。鞍部を過ぎると雪で飾られた樹林帯を進む。


潅木帯に抜けると眺めがよくなる反面、登山道が整備されておらずやや歩きにくい。男岳山頂には南側から先に登って下山したパーティの足跡が残されていた。男岳は360°遮る物の無い素晴らしい展望台であった。

男岳山頂(那須岳方面)
男岳北側にて(手前:女岳、遠くに小野岳と大戸岳)


南側から登った人がいるならば周回してみようかと思って南側に少し下ってみた。好天で雪が融け始め、びちょびちょで滑りやすい。安全策をとって、雪がまだ融けていない北側の往路を戻った。ロープが這わしてあるので滑ることなく順調に下山。誰でも気軽にとはいかないが、短時間で楽しめる良い山であると思う。

天栄風力発電所1号風車に立ち寄ってから、モー太郎の墓にお供えする好物のチシマザサ一枝を土産にして馬入峠・隠津島神社経由で猪苗代へ向かった。

天栄村風力発電所・2号〜4号風車と大戸岳


山野・史跡探訪の備忘録