奥武蔵ハイキングその1(高麗駅〜西吾野駅)

年月日: 2010年12月5日(日)

行程: 西武池袋線・高麗(こま)駅(06:41)〜日和田山・金毘羅神社(07:18)〜物見山(07:51)〜北向地蔵(08:11)〜スカリ山・434.9m(08:25)〜越上(おがみ)山・566.5m(09:41)〜諏訪神社(10:13)〜顔(かあ)振峠(10:28)〜傘杉峠(11:03)〜関八州見晴台(11:45)〜高山不動尊(12:17)〜西吾野駅(13:19)

今週土曜日は通院日だったので栃木の自宅の後始末作業はお休み。絶好の行楽日和なので、初めて埼玉県のハイキングにでかけた。

これまで埼玉県の西側半分(山側)の地理については、秩父と呼ばれる地域があって荒川の源流地帯であるということ以外、全く知識も関心もなかった。日本や世界の地理については詳しい方だと自認しているが、山歩きに関しては自身と何らかの関連性がある場所(例えば居住地から近い場所や出身地)以外に興味が湧かない。埼玉県の地形図を見ていて、西武秩父線沿いに運動によさげな破線路が長く続いているのを見つけたのでコースを検討してみた。南東の尾根末端部にある日和田山から歩き始め、できれば丸山まで尾根を辿って芦ヶ久保に降りたい。日が短い時期で時間切れになる怖れがあるし、日曜日だからあまり無理したくない。時間と疲労度と相談して行程短縮する可能性大なので、西吾野駅に下るオプションも検討して出発。

順調に電車を乗り継いで現地到着。料金は\620。

武蔵野線: 武蔵浦和駅(05:28)〜新秋津駅(05:45)
武蔵野線・新秋津駅〜(徒歩約5分)〜西武池袋線・秋津駅
西武池袋線: 秋津駅(06:04)〜飯能駅(06:33)
西武秩父線: 飯能駅(06:35)〜高麗駅(06:41)

大部分がよく整備されて歩きやすいハイキングコースなので特に詳述すべきこと無し。幾つか印象に残ったことのみ記す。

日和田山: 落葉樹林が残されている、高麗駅から最も大きく見える山。但し、駅から真っ直ぐ向う道も案内もないので地図をよく見て歩くべし。山全体が公園化されていて、適当に遊歩道を歩いて上方に向かえば登山道に入る。男坂と女坂がある。男坂といっても危険箇所は無い。八合目相当の位置に金毘羅神社があり、さらに先の物見山に向う場合は神社の左側、山頂を経由する場合は右側を行けばよい。金毘羅神社からの眺めは秀逸。

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日和田山
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金毘羅神社から見た富士山(手前は横手と永田台)


日和田山〜物見山〜北向地蔵: 日和田山から奥武蔵自然歩道で結ばれている。物見山も公園化されており、駒高集落の奥武蔵自然歩道沿いに壁に向って放尿するタイプの公衆便所在り。昔の駅のトイレはみんなこんなもんだったな。

北向地蔵〜スカリ山〜林道・笹郷線: 北向地蔵から舗装車道を行く。地形図上では尾根上のルートの入口があるのは434.9m三角点峰の西側だが、もっと手前に『スカリ山入口』の表示がある。スカリ山とは434.9m三角点峰のことを指すと思われたので稜線を辿ってみた。踏み跡は薄いものの歩くのに特に支障なし。眺めもまあまあである。スカリ山北西の植林地帯は歩道が幾つも交差しているが、交差点には必ずといってよいくらい案内があるので迷うことなく安心して歩ける。

越上山: 林道・笹郷線の先は尾根登りとなり車道と離れる。地形図上では破線路が越上山頂に寄らないので、途中から赤テープが散見される踏み跡の無い尾根を適当に辿った。上方に行くと岩がちで急峻になる。いつ頃誰がつけたものか古い小鳥の巣箱があった。山頂手前に少し眺めの良い場所有り。三等三角点の山頂には大きな山名板と熊バージョンの山看板在り。遊歩道から登路が延びて来ており、山頂直下に大黒尊天を祀る祠がある。遊歩道を諏訪神社方面に少し移動すると左側に神社があるが、説明も神社の名前もなし。

諏訪神社〜顔振峠: 諏訪神社から顔振峠に向うと何名かのハイカーに出合った。顔振峠は吾野駅から登ってくるハイカーが多く、車でもアクセスできるため、幾つか茶屋もあってそこそこ繁盛しているようだ。残り紅葉がきれいであった。


顔振峠〜傘杉峠〜花立松の峠: 延々と植林地歩きで眺望はほとんどない。傘杉峠にハイキングコースの案内板在り。

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花立松の峠〜関八州見晴台: 関八州見晴台に向けて尾根を登る途中で、合計10名程度ハイカーが下ってきた。西吾野駅から吾野駅まで歩くハイカーが多いのかもしれない。

関八州見晴台: 山頂部に樹木があまりないので眺めがよろしい。名前に恥じない秀逸な見晴台である。人気の場所で、大勢のハイカーで賑わっていた。武甲山の存在を初めて認識。

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武甲山方面
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歩いてきた尾根(日和田山方面)


関八州見晴台〜高山不動尊〜西吾野駅: 高麗駅から関八州見晴台まで5時間を所要。丸山方面に向かうと日没までに芦ヶ久保駅に降りられない可能性が高い。丸山がはっきり見えているのだが、今回は体調も考慮して高山不動尊経由で西吾野駅に降った。植林ばかりでシカやカモシカがいる形跡が全くない山域だったが、西吾野駅近くでサルの群れに遭遇。西吾野駅のトイレはきれいで使いやすい。

今回は埼玉県立奥武蔵自然公園から入り、物見山から関八州見晴台までは全て埼玉県立黒山自然公園と埼玉県立奥武蔵自然公園の境界を歩いたことになる。『自然』が冠されている割には自然が残されている場所が少ないが、奥多摩に較べれば展望箇所が多くて退屈せずに歩ける秀逸なコースであると思う。

以下は、埼玉県のページより引用。

埼玉県立黒山自然公園:  ときがわ町・越生町・毛呂山町の各一部の地域
埼玉県立奥武蔵自然公園: 日高市・飯能市・入間市の各一部の地域

山野・史跡探訪の備忘録