雄国沼周回(雄子沢登山口 〜 金沢峠 〜 古城ヶ峰 〜 猫石)

年月日: 2011年6月26日(日)

行程: 雄子沢登山口出発(09:14)〜木道(10:30)〜金沢峠(時刻不明)〜古城ヶ峰(時刻不明)〜猫石(時刻不明)〜お不動様(13:13)〜帰着(14:25)

母が西会津の大山祇神社(通称:山ノ神様)に行きたいという。山ノ神様も行ったことがないので、土曜夜の段階で雄国沼行きは一旦あきらめた。翌日、雨が降っていたので山ノ神様詣では止めとなり、独りで当初の予定通り裏磐梯・桧原湖から雄子沢ルートで雄国沼へ向った。

雨にも関わらず、駐車場には空きが2、3台ぶんあるだけ。ゲゲッ、こんなに入山してるのかよ。どんなにチンタラ歩いても前に詰まってしまう。追い抜くことを考えると憂鬱な気分。長靴履いて傘をさして出発。

雄国沼は実家に近いので若い頃5回訪ねたことがある(八方台ルートの往復1回、雄子沢ルートの往復1回、塩川側から3回。)。人の少ない時期(春と真夏と秋)の訪問だったので、ニッコウキスゲの開花は見たことがない。今回の訪問の主目的はニッコウキスゲではなく、大学生の時の初回訪問時に偶然知ったお不動様に再会すること。左右に小川が流れ、右側の流れには滾々と清水が湧き出る神秘的な場所で、その後の自分の山歩きの嗜好に少なからず影響があった。

団体2組を抜いて休憩所到着。カメラの電池を買い忘れた事に気づいた。既にバッテリーアラームが出ているので本日は数枚しか撮れない。ニッコウキスゲは山側から咲き始め、既に山側の木道周辺で満開であった。朱色の濃いレンゲツツジが残っており、コバイケイソウの白い花も混じって彩が鮮やかであった。花の写真は1枚のみ。


水辺に動きを感じて注視するとコイがいた(父に聞いたところ、昔から居るとのこと。かつて養殖の計画でもあったのだろうか。現在の雄国沼は釣り禁止らしい。ちなみに、雄国沼の水利権は尾瀬同様、東京電力が持っています。)。

感じの悪いハイカーがいるので湿原には長居せず。幸い雨が止み雄国沼一帯が見渡せるので、外輪山を一周して戻ってくることにする。

地形図には金沢峠から車道の内側に破線が記されているが、少なくとも二十数年前から現存しない。初めてオフロードバイクで上がったときに使用した一ノ沢沿いの林道は現在通行止めになっていた。西側斜面のブナの枝の先端の葉が傷つき枯れているため、遠目には9月下旬の頃の林の色である。道に落ちてジジジッと鳴くエゾハルゼミとしばし戯れる。

林道分岐に遊歩道入口の標示があった。地形図を所持していなかったので、これが外輪山周遊ルートであろうと思い辿ってみた。ところが道はピークで行き止まり。霧に包まれて景色が確認できないものの、山頂の方位盤によると自分の進行方向が会津若松であるとのこと。雄国沼と逆方向である。これで周遊ルートでないことに気づいた。後で地図を確認して、古城ヶ峰(1,287.8m)であったことを知る。

林道分岐に復帰して雄国沼沿いの林道を進む。現地に案内標示は一切無い。昔オフロードバイクで入り込んだ時も何も標示が無かった。次第に草の丈が高くなり怪しい雰囲気となるが、昨年秋もしくは今年の春に笹刈りした跡があり、林道終点から先は登山道らくしくなって歩きやすい。しばらく急登して猫石到着。昔来た時の記憶は無い。雄国沼を眺めて昼食をとっている間に雨の勢いが増してきた。この天候では人は来るまいと思っていたら一組の夫婦が雄国沼側から現れた。

夫婦と入れ替わりで猫石を下山。下山路の泥水の様子では、本日雄国沼から猫石に往復した人が少なからずいたらしい。

お不動様との再会も果たした。正式名称は判らなかったが、中のお札には水神の文字があった。

雄国沼東側に在るお不動様
       


山野・史跡探訪の備忘録