大洞林道から雲取山往復

年月日: 2011年10月2日(日)

行程:樽沢右岸尾根取り付き(07:24)〜お清(経)平(09:00)〜白岩山(10:12)〜雲取山(11:28-11:39)〜白岩山復帰(12:50)〜山葡萄採り(約20分)〜大洞林道に降下(14:57)

周回に向けた予備調査なので詳述せず。

雲取山を周回するつもりででかけたものの、朝方は標高1,700m以上は雲の中で雰囲気悪し。ならば雁坂峠の偵察でもしようかと思って国道140号線の雁坂トンネル手前の休憩所まで行ってみたら、雁坂峠は天候悪そうで休憩所辺りでも雨がパラついていた。山歩きをあきらめ、栃本関所跡を訪ねようと栃本集落まで上がったのだが、関所跡方面に行く分岐を見過ごした。ムムム・・・。道路が狭いし、早朝散歩の女性が居たのでバックせずにそのまま下ってしまった。このまま帰るのも癪だ。計画していた周回コースには若干の不安要素があったので、この機会に調査してみようと大洞林道に進入。

下りに使う予定であった樽沢右岸尾根の様子を偵察。廃屋のある尾根突端から取り付く。標高1,100m辺りまで植林の間伐材と枝打ちのデブリで悩まされるが、その上方は薮の無いスッキリした広葉樹林が続く。下方はミズナラ主体。上方に行くにつれてブナが多くなる。大木の痕跡とワイヤーが若干残っているのでここもだいぶ前に伐採された場所であると推測する。

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樽沢右岸尾根(猿鼻の尾根)の広葉樹林


かろうじて白石山(和名倉山)が望めた。北側に青空が広がっているのだが、雲取山から雁坂峠にかけてすべて雲の中。

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白石山(和名倉山)方面


標高1400m辺りで尾根を離脱し、お清(経)平に向けてトラバース気味に南下し、順調に登山道に抜けた。登った尾根が周回の下りに使えることが確定。

三峯神社から来る登山道出合いの様子。 2011年当時は枯れ死したスズタケのストロー藪に被われていた。


ついでに自分の脚力に合ったコースタイムを得るべく白岩山まで往復する。登るにつれて徐々に雲が取れて白岩山到着時には上空に青空が広がった。

鮮やかに色付いているのはまだナナカマドの実とオオカメノキ程度であるが、山は秋の雰囲気に満ちている。気温はガンガン歩くのに調度良い。本日はあまり登山客が多くないようだし、雨が降る気配がないので、ついでに雲取山も往復してみる。

白岩山が石灰岩でできていることを知った。なるほどそれが名前の由来か。季節的に石灰岩地質特有の草花は見当たらず、シロヨメナが目立つ。ウメバチソウとヤマトリカブトが少々。

雲取山直下に達した頃、ついに雲取山にも日が射した。

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山頂は陽射しがあって風も弱く暖かい。但し、直下に雲があり周囲の景色はほとんど見ることができなかった。

雲取山山頂
雲取山の原三角点


午後になって雲の位置が低くなり、高い山並みは全て雲の上に出ていた。帰路、明るく爽やかな稜線の登山道歩きは順調であったが、下るべき道無き尾根は雲の中で視界が悪い。地形図を山頂に置き忘れてしまったので登りの記憶だけが頼りだ。この山域では下るべき方向を誤ると行き詰る。高度計と記憶を頼りに尾根を下り、ガスで薄暗い区間を無事に抜けて大洞林道に降下。下りの途中でヤマブドウとサルナシ(コクワ)を採取。この場所を把握しているクマはいないらしい。


本日の行程は標高総和1,820mで、距離的にも計画していた周回コースとほぼ同じ。日の短い晩秋でも周回が可能であることが確かめられ、想定外の収穫多き一日だった。帰りの所沢の渋滞回避が唯一の課題か。

山野・史跡探訪の備忘録