入名草〜赤雪山〜仙人ヶ岳〜小俣町・荒倉〜猪子峠〜旧松田小学校

年月日: 2012年1月14日(土)

行き: 武蔵浦和(05:53)-埼京線-(06:06)大宮(06:23)-東武・野田線-(06:44)春日部(06:56)-東武・伊勢崎線-(07:52)足利市(08:03)-生活路線バス・名草線-(08:40)入名草

行程: 入名草(08:40)〜名草巨石群(09:00)〜赤雪山(10:18-10:30)〜仙人ヶ岳(11:48)〜(昼食休憩・約10分)〜荒倉山(12:23)〜荒倉山の600m南方の県境屈曲点付近で尾根離脱(12:39)〜林道終点(12:50)〜荒倉バス停(13:09)〜猪子峠(時刻不明)〜(着替え)〜旧松田小学校前(14:35)

帰り: 旧松田小学校前(14:45)-生活路線バス・松田線-(15:39)足利市(15:56)-東武・伊勢崎線-(16:44)久喜(16:48)-宇都宮(湘南新宿)線-(17:09)大宮(17:13)-埼京線-(17:20)武蔵浦和

栃木県に住んでいるときは汚い恰好で電車に乗るのが億劫で車利用しか考えられなかったものだが、単身赴任中に何度か電車とバス利用で丹沢に遊びに行ったおかげで公共交通機関利用の山歩きが苦にならなくなった。1月9日に車で足利に行って懲りたし、現住所から足利への交通の便が良いことが判ったので、今週は電車利用で足利の山歩きに出かけた。


<入名草〜名草巨石群>

入名草で降りたハイカーは自分含めて2名。冬型の気圧配置ではあるが、風裏にあたる名草の谷間は比較的静かだ。鳥居から厳島神社までの舗装路の勾配が結構きつくて、神社到着までに汗ばむ。

名草巨石群はもっと巨石が累々とした場所であると想像していた。実際は数個の巨石の塊が複数個所在る程度(巨石の実体は花崗岩であり、古峰ヶ原の三枚石に多数見られるパックリ割れた花崗岩と同じ。横根山1286mポイント北東の谷にもこの類の大石が多数存在する。)。ここが有名なのは巨石の上に厳島神社が築かれているが故だろう。

名草側の厳島神社鳥居を経由するのが一般的と思うが、鳥居を経由せずに舗装林道を進んで裏側(奥側)の駐車場からアクセスすることもできる。

本日歩いた範囲では厳島神社以外に花崗岩が露出している場所はなかったように思う。花崗岩がどういう理由でそこに在るのか説明が欲しいところだ。

名草巨石群(最奥の石群)



<名草巨石群〜赤雪山>

最奥の駐車場に赤雪山を指し示す道標在り。適当に植林地をショートカットしながら舗装林道を歩いていった。尾根上に出ると赤雪山や松田川の開けた谷を見渡せる。

下方に松田町側から自転車が2台登ってくるのが見えた。彼らは老越路峠方面に下っていったようだ。この辺りは交通量が少なくて景色も良いので自転車族に人気がありそう。

林道から見た松田川の谷と新栃木線


送電線鉄塔のあるピーク辺りで赤雪山の方角から人の声が聞こえる。赤雪山山頂に目立つ色のジャケットを着たハイカーの姿が見えた。赤雪山との間にある鞍部に、赤雪沢駐車場に向かう分岐があった。赤雪沢駐車場から登ったハイカーらしい。

山頂から得られる南側の眺めは決して悪くないが、老越路峠方面に向かう林道峠付近からの眺めの方が優る。


<赤雪山〜仙人ヶ岳>

赤雪山からの縦走コース有り。とはいっても、要所に道標が在るだけで、道は稜線上の踏み跡程度である。仙人ヶ岳北側直下のザレた場所だけ要注意。

仙人ヶ岳は山名がついているのが不思議なくらい、どこから見てもパッとしない容姿だ。

石祠のあるピークから見た仙人ヶ岳(中央右奥が山頂)


本日は清澄度良し。ただし、冷たい北西風が強烈で快適とは言い難い状態。特に仙人ヶ岳北側の鞍部(タワ)を吹き抜ける風強し。

仙人ヶ岳手前で走るように下り降りてくる目立つ色のジャケットの中年女性2人組がいた。先刻赤雪山にいた人たちと思われる。自分のペースより速く移動していることになる。アスリート系の女性中高年ハイカーか。ちょうど昼時で、仙人ヶ岳山頂の風裏となる陽だまりにはマイカー利用で来たハイカーの姿が多い。


<仙人ヶ岳〜小俣町・荒倉>

仙人ヶ岳西方の縦走路上から見た深高山


この写真の再生画面上に表示された時刻が既に13:00を過ぎていたのでびっくり(このとき携帯電話で時刻を確認しておけば慌てずに済んだのに。)。急いで尾根から降りても松田14:42発の便に間に合わないかもしれない。石尊山と深高山を歩いて次の17:36の便に乗る手もあるのだが、暗くなりかけた山を歩くのは嫌だ。白葉峠まで行くのを止めて、林道の存在が期待できそうな植林地を下った。うまく林道終点に抜け出ることができたので、そのまま林道を歩いて小俣町・荒倉へ抜けた。

生活路線バス・小俣線のバス亭があり、14:06発の便があった。これに間に合ったのか否か確かめるべく携帯電話をONしてみたところ、時刻はまだ13:09である。デジカメの時刻が約1時間進んでいたのだ。原因は不明。時刻維持機能の電源であるボタン電池の寿命は7年とのことなので、電池はまだ劣化していないはず。時刻を再設定してしばらく様子見するつもり。


<小俣町・荒倉〜猪子峠〜旧松田小学校>

結果的に時間が余ったものの、深高山に登るだけの時間的余裕はなさそうなので、猪子峠を越え旧松田小学校まで歩いて暇つぶし。

猪子トンネルの小俣側旧道入口に、仙人ヶ岳と深高山の登山口であることを示す案内が転がっている。植林地の谷底の道は明瞭で、岩切に車を置いて登る人が多いようである。猪子峠で峠道と仙人ヶ岳と深高山の登山道が交差する。送電線巡視路を利用して猪子トンネルの松田側に下ることができる。松田側には駐車場在り。車が1台しかなかったので、仙人ヶ岳にいた連中はもっと近場の駐車場から登ったらしい。

猪子トンネルから松田町に下る谷は人工的に整地されており、昔の峠道の様子を偲ばせるものは無い。何もない平地に温泉スタンドが一つポツンと立っている。使えるんだろうか。

赤雪山(帰りに松田から撮影)


山野・史跡探訪の備忘録